ドル買い継続、ドル円は108円台半ばへ=ロンドン為替概況
ドル買い継続、ドル円は108円台半ばへ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが継続している。欧州株や米株先物が下落し、リスク警戒のドル買いとなった。米10年債利回りは1.54%近辺で落ち着いており、前日のパウエルFRB議長発言後の上昇からはやや低下している。足元では株安の動きも一服しているが、ドル高の勢いには目立った変化はなく、ドル高の流れには慣性がついているようだ。ドル円は108円近辺から一方通行で買われ、高値を105.55近辺に伸ばしている。ユーロドルは1.1950レベルを下回り、一時1.1914レベルまで安値を広げた。ポンドドルは1.38台後半から1.3792レベルまで下落。豪ドル/ドルも0.77台割れから0.7656レベルに安値を広げている。いずれも前日から一段とドル高が進行しており、ドル指数は昨年11月末以来の92台に乗せた。
ドル円は108円台半ばでの取引。ロンドン朝方の108円ちょうど付近からほとんど一方通行で買われており、高値を108.55近辺まで伸ばしている。欧州株安、米株先物安などリスク警戒のドル買いが先行したが、次第に株安が一服してきてもドル買い圧力に変化はみられていない。
ユーロドルは1.19台前半での取引。1.1950レベルを下回り、安値を1.1914レベルまで更新。前日からの安値を一段と広げている。ただ、対ポンドでのユーロ買いが下支えとなり、下げ幅は限定的。ユーロ円は129円台前半から半ばでの上下動。足元ではやや買いが優勢で、高値を129.58レベルに伸ばしている。1月の独製造業受注は前月比+1.4%と事前予想+0.5%を上回ったが、発表時の反応は目立たなかった。
ポンドドルは1.38近辺での取引。東京市場で1.3907レベルの高値をつけたあとは売り一色。ロンドン市場では1.38台後半から一時1.3792レベルまで下押しされている。高値からは100ポイント超の下落。ポンド円は朝方に150.37レベルまで買われた後は売りに押されている。再び150円台を割り込むと149.70近辺まで下押しされている。東京市場からは上に往って来いに。ユーロポンドは0.8610近辺から0.8650近辺へと上昇。前日の下げに調整が入った。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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