ディズニーが好決算発表 「ディズニー+」の加入者が予想上回る=ダウ採用銘柄
ディズニーが10-12月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益が予想外の黒字だったほか、売上高も予想を上回った。「ディズニー+」の加入者が累計で9490万人と予想を上回ったことも好感されている。パンデミックの影響を受けたテーマパークの赤字幅が縮小したことも寄与した。
チャペクCEOは「ディズニー+」の成長について、「従来型メディアから脱却する方針が奏功しつつある兆しだ」と指摘。「ディズニー+」ではスター・ウォーズのドラマシリーズ「マンダロリアン」や、当初劇場公開を予定していたピクサーの映画「ソウルフル・ワールド」など話題作が配信され加入者増加に寄与したとしている。3月には米国の月額料金を1ドル引き上げて8ドルにする計画。
複数のリゾート施設が依然休業が続いており、テーマパーク事業の足かせとなっている。同社は「カリフォルニア州とパリの施設は1ー3月期中も休園が続くが、香港は比較的早い時期に再開する見込みだ」と説明した。
コンテンツ販売やライセンス事業は減益。自社の動画配信サービス向け制作を重視し、第三者への番組販売を減らしたほか、大作映画の劇場公開もなかった。チャペクCEOはマーベルの映画「ブラック・ウィドウ」を公開する方針を変えていないが、動画配信サービスに関して上乗せ料金を課すかどうかも含めて一部作品の直接配信を試す意向も示した。
ただ、ディズニーの株価は取引開始直後は上昇して始まったものの、すぐに戻り売りに押されている。
(10-12月・第1四半期)
・1株損益(調整後):0.32ドル(予想:-0.38ドル)
・売上高:162.5億ドル(予想:159.1億ドル)
メディア・エンターテインメント:126.6億ドル
パーク・リゾート・消費者向け製品:35.9億ドル
・ディズニー+加入者:9490万人(予想:9070万人)
・ESPN+加入者:1210万人(予想:1150万人)
・HULU加入者:3940万人(予想:3840万人)
(NY時間09:41)
ディズニー 190.18(-0.73 -0.38%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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