東京株式(大引け)=285円高と続伸、自動車株などに見直し買い流入
15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。米関税政策に対する修正期待が膨らみ自動車株などに見直し買いが流入した。
大引けの日経平均株価は前日比285円18銭高の3万4267円54銭。プライム市場の売買高概算は15億8398万株。売買代金概算は3兆5147億円となった。値上がり銘柄数は799と全体の約48%、値下がり銘柄数は762、変わらずは76銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウは312ドル高と上昇した。トランプ米政権がスマートフォンなどの電子関連製品を相互関税の対象から一時除外したことを好感する買いが流入した。これを受け、東京市場も日経平均株価は上昇してスタートし、午前9時30分過ぎには400円を超える値上がりとなる場面があった。トランプ米大統領が14日、「一部の自動車メーカーを助ける何らかの方策を検討している」と語ったと伝わり、自動車関税の救済策への期待が高まり自動車株が買われた。後場に入ってからは3万4300円前後を中心とする一進一退が続いた。赤沢亮正経済財政・再生相が16日から訪米して、ベッセント米財務長官と日米関税交渉に臨むのを前に、積極的な売買を手控える動きも強まった。為替が一時1ドル=142円80銭台とやや円高方向に振れたことも相場の上値を抑えた。
個別銘柄では、川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>、フジクラ<5803>が高く、トヨタ自動車<7203>やスズキ<7269>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、日産自動車<7201>が買われた。デンソー<6902>やブリヂストン<5108>も値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が上昇し、東京エレクトロン<8035>やソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>もしっかり。
半面、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>が安く、ディー・エヌ・エー<2432>や任天堂<7974>、SMC<6273>が軟調。ニトリホールディングス<9843>やフジ・メディア・ホールディングス<4676>が値を下げ、東宝<9602>やアシックス<7936>が売られた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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