【海外市場の注目ポイント】１１月の米ＩＳＭ製造業景況指数など

　日本時間２日午前０時に１１月の米ＩＳＭ製造業景況指数が発表される。大方の予想は５８．０となっており、前月の５９．３を下回り、２カ月ぶりに低下すると見込まれている。前日に１１月の米シカゴ購買部協会景気指数が発表されており、予想を下回っていた。１１月の米ＩＳＭ製造業景況指数も同様の結果になれば、米国の景気先行き警戒感からリスク回避の動きで円が買われる可能性がある。
　　
　また、日本時間午後７時には経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）経済見通しや１１月のユーロ圏消費者物価指数速報値も発表される。１１月のユーロ圏消費者物価指数速報値は、総合の大方の予想が前年比０．２％低下、コアの大方の予想が同０．２％上昇となっており、総合の前年比のマイナス幅が前月の０．３％低下から縮小、コアの前年比の伸びが前月の０．２％上昇から変わらないとみられている。
　
　さらに、日本時間２日午前０時にパウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長・ムニューシン米財務長官の議会証言も予定されている。事前に公表されたパウエル米ＦＲＢ議長の原稿では、「経済活動は、第２四半期の落ち込みからの回復を続けている。経済活動は経済の再開で急速に回復し、第３四半期の国内総生産（ＧＤＰ）が前期比年率換算33％の成長となった。ただし、ここ数カ月でペースは鈍化している」、「新型コロナウイルスのワクチンに関する最近のニュースは中期的に非常に前向きだ。しかし、現時点ではタイミングや生産、配布、異なるグループでの有効性の差など大きな課題と不確実性がなお残っている。これらの進展状況が経済に影響を与える時期や規模について自信を持って判断するのは依然として困難だ」などと指摘されている。
　
MINKABU PRESS