アジア株 上海・香港は下落、ポンペオ氏が対中強硬姿勢示す「年末までに孔子学院の閉鎖望む」
アジア株 上海・香港は下落、ポンペオ氏が対中強硬姿勢示す「年末までに孔子学院の閉鎖望む」
東京時間11:04現在
香港ハンセン指数 24958.86(-225.99 -0.90%)
中国上海総合指数 3403.26(-6.97 -0.24%)
台湾加権指数 12745.94(+42.66 +0.34%)
韓国総合株価指数 2354.42(+4.87 +0.21%)
豪ASX200指数 6044.80(+91.40 +1.54%)
アジア株は上海・香港を除いて上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。米株価指数は時間外でも上昇。米ISM製造業景気指数を好感しているほか、米FRBのゼロ金利長期化期待の買いが続いているもよう。為替相場ではいったん調整が入っているものの、ゼロ金利期待のドル売りは再開されると思われる。
上海株と香港株は下げに転じている。米中対立激化が懸念されている。ポンペオ米国務長官は、中国政府が世界各国の大学などに設置している中国語教育機関の「孔子学院」について、米国の大学キャンパスにある「孔子学院」すべてが今年末までに閉鎖されることを望むと述べ、米政権は今後数日から数週間のうちに中国に関して発表すると述べた。そのほか「中国軍が北部の渤海でSLBMの試験発射を近く行う」との一部報道も伝わった。
豪州株は大幅反発、前日の大幅安の反動から値ごろ感による買い戻しが優勢。ただ、豪中関係は一段と悪化しており、警戒感は強まるいっぽう。1日、中国税関総署は声明で、豪州穀物輸出業者CBHグレインからの大麦輸入を停止したと発表した。中国側はCBHグレインの大麦に害草が混入していたためとしているが、豪CBHグレインはこれに対し中国側の主張を裏付ける証拠はないとして、豪政府と協力して中国側に異議を申し立てると述べた。先日は中国商務省が豪州産ワインで新たに調査を開始したと発表したほか、中国当局が豪人キャスターを拘束しているとも報じられた。
さきほど発表された豪州の第2四半期GDPは前期比・前年比ともに市場予想以上に悪化したが、豪州株への影響は特に見られない。

執筆者 : MINKABU PRESS
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