アジア株 上海株は下落、米中対立が一段と激化 中国は対抗措置を実施へ

アジア株　上海株は下落、米中対立が一段と激化　中国は対抗措置を実施へ

東京時間11:17現在
香港ハンセン指数　　 25622.66（+144.77　+0.57%）
中国上海総合指数　 3390.81（-23.81　-0.70%）
台湾加権指数　　　　 12287.09（+78.08　+0.64%）
韓国総合株価指数　 2202.82（+19.21　+0.88%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 6023.40（+82.32　+1.39%）

アジア株は上海を除いて上昇。
ワクチン開発のモデルナが、新型コロナウイルスワクチンの初期段階の試験で、対象患者45人全員に抗体ができたと発表した。これを受け、米株価指数は時間外で大幅高に。ダウ先物は11時時点で280ドル高。モデルナの株価は時間外で一時20%急騰した。前日の米株上昇に加え、時間外でも米株が大幅高となっており、アジア株も連れ高する格好に。豪景気悪化懸念をよそに豪州株も大幅高、1週間ぶり高値をつけている。

一方、上海株は下落。米中対立が一段と激化している。トランプ米大統領は14日、中国制裁法案と香港優遇を停止する大統領令に署名した。これを受け、中国政府は強く反対するとして、米当局者やエンティティーへの制裁を実施すると表明した。
トランプ氏は、「中国の習近平国家主席と話す予定はない。我々が望めば中国に巨額の関税をかけることは可能だ」と述べている。

新型コロナウイルス感染「第2波」も引き続き警戒されている。感染者数は世界で1325万人。米国で341万人、ブラジルでは200万人に迫る勢い。インドでも90万人を突破した。英医療専門家によると、英国で、冬に「第2波」が発生すれば深刻なリスクをもたらし、9月から来年6月までに12万人が死亡する恐れがあると予測している。季節性インフルエンザが流行する可能性などから、「第2波」は「第1波」より深刻になる恐れがあるとしている。英国の感染者数は累計29万2千人、死者数は4万5千人。