中国株高など好感しドル円はしっかりも値幅は限定的=東京為替概況
ドル円は午前中に107円77銭を付けるなど、しっかりの展開となった。その後は少し調整も107円70銭前後の高値圏での推移となっている。中国株が急騰。上海総合の上昇率が5%を超える中で、リスク選好の動きが広がった。中国の財政政策を強化しているとの先週末の報道などが支えに。香港国家安全法後の混乱が収束するとの期待感なども中国株高につながっているとみられる。
新興国を中心とした新型コロナの感染拡大の流れが続き、ブラジルやメキシコなどでの感染拡大の流れが継続。一時落ち着いていた豪州でも、ビクトリア州を中心に感染が広がり、隣接するNSW州との州境を閉鎖するなどの事態が、リスク警戒感を誘っているものの、ドル円、クロス円での円売りの流れが継続するなど、地合いの強さを印象付ける展開に。
ユーロは対ドル、対円でしっかり。週後半のユーログループ・EU財務相会議、さらには来週のEU首脳会議での復興基金合意に向けた動きなどが期待され、ユーロ買いにつながっている面も。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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