ドル安の流れ強まる=東京為替概況
朝方はドル円が107円86銭を付けるなどドル円はしっかりの展開。株高の動きが優勢となり、リスク選好での円売りを誘った。もっともNY市場の高値に届かずに少し調整が入り、その後のもみ合いを経て、午後にはドル売りが優勢に。
ミネアポリスで始まった暴動が全米規模で広がり、過激化。30以上の都市で夜間外出禁止令が出るなどの状況を受けて、ややドルに警戒感が出ている。
先週末のNY市場で1.1140台から、1.1080近辺まで値を落とした流れを受けて、1.11割れで始まったユーロドルが1.1140台を付けるなど、ドルはほぼ全面安に。もっとも、ドル円は107円台半ばを割らず、ユーロドルは金曜日の高値を超えずと、今市勢いにかける動きにとどまっている。
そうした中でやや目立ったのが豪ドルの上昇。対ドルで0.6650割れから0.6740台まで上値を伸ばす勢いを見せた。豪ドル円も71円50銭台から72円60銭近くまで上値を伸ばしている。アジア市場で株高が進み、特に国家安全法関連で懸念のあった香港市場が活況となっていたことで、リスク選好での豪ドル買いの動きに。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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