ユーロドルは1.14ドル台を付ける場面も ただ、ECBの利下げ期待も高まる=NY為替
先ほどからドル売りが再び強まる中、ユーロドルは買い戻しが強まり、1.14ドル台を付ける場面が見られた。1.14ドル台への上昇は今年3月以来。先週のFOMCを受けて米早期利下げ期待が強まっており、ドル売りがユーロドルの押し上げを続けている。
ユーロの上値に慎重な声も少なくない。この日発表になったドイツのIfo景況感指数は2014年11月以来の低水準となった。市場ではECBは9月と12月に0.1%づつ2回の利下げを実施するとの予想も聞かれる。米国による制裁関税や中東情勢の緊迫化、そして、英EU離脱情勢が不透明になっていることなどがドイツ企業のセンチメントを圧迫していた模様。ただ、ECBよりもFRBのほうが早期に利下げに動くとの期待がユーロを押し上げている模様。
先週末に200日線を回復し、きょうもリバウンド相場を続けている。200日線の上を回復するのは2018年5月以来。テクニカル的にも上値期待を高める動きが見られているが、目先は3月高値が1.1450ドル付近が上値メドとして意識される。
EUR/USD 1.1393 EUR/JPY 122.27 EUR/GBP 0.8950
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。