ドル円一時109円台半ば割れ=東京為替概況
昨日のNY市場で米中関係の悪化懸念などを受けたドル安円高の動きに109円40銭台まで値を落としたドル円。東京さもその流れを引き継ぐ形で109円50銭割れ。もっともNY市場の安値を付けきれずに値を戻し、その後はもみ合いに。
米商務省が通貨安誘導を行っている国に対して相殺関税を実施との方針を示したこともドル売り円買いの動きに寄与した。中国などが主要なターゲットとの意識も、週末からのトランプ大統領の訪日を前に、日本に対する圧力にという認識。米財務省の半期為替報告がまだ出ていないことも市場の警戒感を誘っている。
日経平均が値を落とすなど、株安の動きが重石も、その後中国株がプラス圏推移となり、日経平均も下げ幅を縮める展開に。ドル円も安値トライの後は買い戻しが優勢に。
午後に入って、ドル円は再び頭の重い展開となり109円50銭台まで下落。週末及び月曜日の米国・英国市場休場を前にドル買いポジションに対する調整の動きも。
豪ドルは同国大手金融機関ウェストパックが、豪中銀は今年3回の利下げを実施し、11月には政策金利が0.75%にとのレポートを発表し、売りが出る流れ。対ドルで0.69台から0.6880台へ値を落として、その後安値圏でもみ合いに。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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