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前日のドル高に調整も、英米政策金利発表控えて値動き鈍る ドル円154円付近=ロンドン為替概況

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前日のドル高に調整も、英米政策金利発表控えて値動き鈍る ドル円154円付近=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、東京市場からのドル売りの動きが一服している。ドル円は153.65近辺まで下押しされたあとは、154円を挟んでの揉み合いとなっている。ユーロドルは1.0772近辺まで買われたあとは、1.0750付近で推移している。この後英中銀金融政策が発表されるポンドドルは1.2947近辺まで買われたあと、1.29ちょうど付近へと反落。英中銀のあとにはNY後半に米FOMCの結果発表も控えており、次第にイベント待ちのムードが広がってきている。クロス円は方向感に乏しい展開。ユーロ円は165円台半ばから後半で売買が交錯。ポンド円は198.50台まで下押しと足元では軟調だが、東京市場での上昇を消す動きにとどまっている。この後の英中銀会合では25bp利下げ観測が優勢。票割れではマン委員などタカ派メンバーが据え置きを主張する可能性も指摘される。インフレ見通しやベイリー英中銀総裁会見なども予定されるスーパーサーズデーとなっている。また、この日は政治の話題もでている。ドイツでは連立解消から総選挙への日程が調整されている。トランプ米大統領の再選で貿易関連の圧力が想定されるなかで、景気不透明感も高まりそうだ。ドイツ銀行はECBのターミナル金利予測を従来の2.25%から1.50%へと大幅に引き下げている。

 ドル円は154円付近での取引。東京市場では154.71近辺を高値に154円台割れへと下落。その流れを受けてロンドン朝方には153.65近辺まで下値を広げた。前日のトランプトレードの強烈なドル買いに調整が入る格好となっている。ただ、足元では米FOMC待ちもあって154円付近に値動きは落ち着いている。

 ユーロドルは1.07台半ばでの取引。東京午前につけた1.0713近辺を安値に、その後は買いが優勢となった。ロンドン朝方には1.0772近辺まで高値を伸ばした。足元では上昇一服となり、高止まりしている。ユーロ円は165.39から165.96までのレンジで売買が交錯。目立った方向性は示していない。対ポンドでは東京市場で軟化も、ロンドン時間には持ち直しと下に往って来い。欧州株は堅調に推移。独債利回りは上昇している。米国からの貿易摩擦やドイツ政局の不透明化など、ユーロ相場をめぐる変動材料が増えている。

 ポンドドルは1.29台前半での取引。東京市場で1.2871近辺から1.29台前半へと上昇。ロンドン朝方には1.2947近辺に高値を伸ばした。しかし、英中銀の金融政策発表を控えて1.29付近まで反落した。ポンド円は東京昼にかけて198円台後半から199.50台まで買われたが、その後は売りに押されている。足元では安値を198.58近辺に広げる場面があった。ユーロポンドは0.8308から0.8339までのレンジで下に往って来い。足元ではポンド売りに押されている。市場では英中銀は政策金利を25bp引き下げるとみられている。インフレ見通しやベイリー英中銀総裁などの会見も予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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