東京株式(大引け)=159円高、円安など追い風に続伸し年初来高値更新
12日の東京株式市場は前日の米株安も外国為替市場で円安が進行したことなどを追い風に日経平均は上昇、年初来高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比159円18銭高の2万1870円56銭と続伸。東証1部の売買高概算は11億178万株、売買代金概算は2兆2522億1000万円。値上がり銘柄数は809、対して値下がり銘柄数は1219、変わらずは113銘柄だった。
きょうの東京市場は買い優勢で始まった後、朝方に値を消す場面もあったが、その後は次第高の展開となった。前日の米株市場では主要指数がいずれも安かったものの下げは小幅にとどまり、米経済指標の改善を背景にドルが買われ1ドル=111円台後半に円安が進行したことなどが主力株中心に追い風材料となった。業種別では情報通信やサービス、保険など内需株が買われた。もっとも、値上がり銘柄数は全体の4割弱の800銘柄強にとどまり、TOPIXは小幅マイナス圏で着地した。値がさのファーストリテが大幅高となり、日経平均を1銘柄で160円押し上げており、仮に同社株を除いた場合はほぼ前日終値と同水準の引けだったことになる。全体売買代金はオプションSQ算出に絡む商いが上乗せされたこともあって、2兆2500億円と増勢。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が商いを伴い急上昇、ソフトバンクグループ<9984>も活況高。ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>も堅調。任天堂<7974>も買い優勢だった。スペースバリューホールディングス<1448>が値幅制限いっぱいに買われ、コシダカホールディングス<2157>も出来高急増で大幅高。前日ストップ高のローツェ<6323>も続急騰となった。CSP<9740>、デザインワン・ジャパン<6048>なども急伸。千代田化工建設<6366>も物色人気となった。
半面、キーエンス<6861>が値を下げ、武田薬品工業<4502>も軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。資生堂<4911>も冴えない。ローソン<2651>が値下がり率トップに売り込まれたほか、パイプドHD<3919>、エムアップ<3661>、島忠<8184>なども大幅安。大和ハウス工業<1925>も大きく値を下げ、かんぽ生命保険<7181>、サンリオ<8136>も下落した。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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