利下げ示唆でNZドル急落、NZドル安を背景に円高やドル高に=東京為替概況
27日の東京外国為替市場ではNZドルが急落した。NZ中銀は政策金利を過去最低水準で据え置きつつ、次の動きは利下げの可能性が高いと表明した。世界経済の不透明感や国内消費の伸びがやや減速していることが利下げ示唆の背景。
先月の金融政策報告(MPS)でNZ中銀は2021年の利上げを示唆していたほか、10-12月期の国内総生産(GDP)は前期比で伸びが加速し、世界的な景気減速のなかでもその他の主要国よりも経済は比較的堅調であるとみなされていたことから、今回のNZ中銀の声明文は驚きにつながった。
NZドル/ドルは0.67ドル後半、、NZドル円は75円前半まで下落。NZドルの下げに連動し、豪ドル/ドルは0.71ドルちょうど付近、豪ドル円は78円半ばまで下げた。
オセアニア通貨の下げを背景に円高やドル高となり、ユーロドルは1.12ドル半ば、ポンドドルは1.31ドル後半、ユーロ円は124円前半、ポンド円は145円半ばまで軟化した。
ドル円は110円半ばから後半で小動き。値幅は25銭程度にとどまっている。月末・四半期末・年度末で売買が見送られた。
minkabu PRESS編集部
執筆者 : MINKABU PRESS
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