東京株式(大引け)=29円高、米株高受け反発も2万1000円近辺は上値重い
6日の東京株式市場は前日の米株高を引き継ぎ買い優勢で始まり、日経平均は一時2万1000台目前まで上値を伸ばしたものの届かず、後場は上げ幅を縮小した。
大引けの日経平均株価は前営業日比29円61銭高の2万874円06銭と小幅反発。東証1部の売買高概算は12億5015万株、売買代金概算は2兆2858億7000万円。値上がり銘柄数は936、対して値下がり銘柄数は1106、変わらずは85銘柄だった。
きょうの東京市場は、リスクオンの流れに乗って高く始まり終始プラス圏で推移したが、買い一巡後は上値が重くなった。東証1部の騰落レシオは前日時点で130%を超えるなど過熱ゾーンにあり、目先利益確定を急ぐ動きが全体指数の足を引っ張った。米中貿易協議の進展に対する期待感が広がるなか、化粧品や海運、鉄鋼など中国関連に強いものが目立った一方、トヨタが取引時間中に発表した決算で今期利益見通しを下方修正したことが全体の買い気を削いだ。前日に好調な決算を発表したソフトバンクが売りに押されたことなども、個人投資家資のセンチメントを低下させ、大引けでは値下がり銘柄数が値上がりを上回る状況となった。週末のオプションSQを気にする動きで、トランプ米大統領の一般教書演説も相場に与える影響は限定的だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、武田薬品工業<4502>、資生堂<4911>、花王<4452>などが上昇した。日立製作所<6501>も堅調だった。ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が値上がり率トップに買われたほか、三井海洋開発<6269>、プロパティエージェント<3464>なども大幅高。ヤマハ<7951>が物色人気、森永乳業<2264>、川崎汽船<9107>なども上値を追った。
半面、任天堂<7974>が大幅安、ソニー<6758>も下値模索の展開。トヨタ自動車<7203>は取引時間中の決算発表を受け売りに押された。ソフトバンク<9434>が軟調、ZOZO<3092>も値を下げた。セガサミーホールディングス<6460>が急落、NTTデータ<9613>も下落した。ゼンショーホールディングス<7550>、ニチレイ<2871>、カルビー<2229>なども安い。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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