【これからの見通し】中東情勢を受けてドル円が下落、海外市場での持続性はどうか 米PCE価格指数などに注目
【これからの見通し】中東情勢を受けてドル円が下落、海外市場での持続性はどうか 米PCE価格指数などに注目
東京市場ではドル円が159円台前半から158円台後半まで下落、足元では159円付近で上値重く推移している。イラン・オマーン間のホルムズ海峡再開へ向けた暫定合意に伴う原油相場の続落を受け、日本の貿易赤字拡大を背景とした円売りポジションに巻き戻しが入った格好だ。クロス円でも軒並み円高の動きが広がっている。
また、日銀関連ではジャクソンホール会議には植田総裁は参加せず、代わりにタカ派で知られる高田審議委員が参加すると報じられている。海外勢にとっては9月利上げの下地作りとの印象を与えそうだ。
植田日銀総裁は、ノースカロライナ州アッシュビルで今週末から来週初頭にかけて開催される財務官・中銀副総裁級会合、続いてG20財務相・中央銀行総裁会議へ参加するのかどうかが話題となっている。ベッセント米財務長官はアッシュビルで日銀総裁と会談することを楽しみにしていると公言しており、直接会談が実現すれば早期利上げへの姿勢を問われる局面となる。いよいよ日銀早期利上げ観測が高まることとなりそうだ。
一方で、この後の海外市場では米経済指標発表が目白押しとなっている。MBA住宅ローン申請指数(08/15 - 08/21)、個人所得・支出(7月)、PCE価格指数(7月)、耐久財受注(速報値)(7月)、実質GDP(改定値)(2026年 第2四半期)など。
特に、米FOMCで物価動向の参照とされるPCE価格指数の動向が気がかりだ。市場予想は前月比+0.1%(前回-0.1%)、前年比+3.6%(前回+3.7%)、コア前月比+0.2%(前回+0.1%)、コア前年比+3.3%(前回+3.3%)となっている。予想段階ではかなり粘着性の強いインフレが示されそうだ。さらに強い結果で、日米金利差が維持されるとの見通しとなれば、ドル円には再び買い圧力が加わることが想定される。
株式市場ではエヌビディアの決算発表に注目が集まっている。焦点は発表後の市場反応となっている。好反応が示されるようだと、あすの東京市場に向けてリスク選好の円売りの動きが見られやすくなろう。
中東情勢の改善期待を受けた円高・ドル安の動きの持続性が試されることとなりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。