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上値に慎重ながらも160円台を固める展開=NY為替概況

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上値に慎重ながらも160円台を固める展開=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は買戻しが出て160円台に戻す展開。160円を割り込むと押し目買いも見られ、介入警戒から上値に慎重ながらも160円台を固める展開が見られた。

 週末にイスラエルとイランとの間でミサイル攻撃の応酬が発生していたが、イランが軍事作戦の終了を宣言したこともあり、ドル高の動きは一服していたものの、ドル円は下値での買い意欲が強い。

 先週金曜日の米雇用統計はFRBのタカ派姿勢を正当化する内容で、市場はFRBの年内利上げ確率を完全に織り込んでいる。ストラテジストからは「労働需要の改善と根強いインフレという米マクロ経済の環境を背景に、FRBはより引き締め的な金融政策スタンスを維持すると見られ、ドルは今後も上昇基調を続ける可能性がある」との見方が出ている。

 米商品先物協会(CFTC)が金曜日に発表したIMM投機筋の建玉報告によると、レバレッジド・ファンドの円売り越しが2024年7月以来の高水準となっていた。日本の当局による介入にもかかわらず、ヘッジファンドなど投機筋は円ショートを積み上げていたことが示されている。

 日銀の6月利上げの可能性も高まり、短期金融市場では90%超の確率で織り込んでいる。ただ、日銀が利上げを実施したとしても、ドルの流れが変わらないようであれば、円高に振れたとしても一時的との見方も根強い。

 ユーロドル、一時1.15ドルちょうど付近に下落していたが、1.15ドルは維持された。一方、ユーロ円も184円付近まで下落後、184円台後半に買い戻される展開。

 ストラテジストが下期のユーロドルの見通しについて議論。2つのシナリオのせめぎ合いになっている。強気派は、ドルへの過度な依存を見直す分散投資の流れがあり、下期から27年にかけてユーロドルは支えられると見ている。

 一方、この見方は景気循環面からの新たなストーリーに脅かされつつあるという。米経済が他国を上回る強さを維持し、FRBがタカ派姿勢に傾く可能性が高まっている。そのため、下期には景気循環を重視する弱気派の見方が再び勢いを増す可能性があるという。

 ポンドドルは強いサポートとなっている1.33ドルに接近する場面が見られたものの、ドル高が一服していたこともあり、1.33ドル台半ばでの推移。一方、ポンド円も一時212円台まで下落する場面が見られたものの、213円台後半に戻す展開。

 ポンドは英政治リスクと、英中銀が利上げに慎重姿勢を取る可能性があることから、アンダーパフォームする可能性があると米大手証券のストラテジストが指摘。

 ストラテジストらは、投資家が英財政と政治の不透明感に再び焦点を当てる中、市場がポンドにネガティブなリスクプレミアムを上乗せする余地は十分にあると見ているという。スターマー首相の将来は、最近の地方選挙で与党・労働党が不振だったことを受けて不透明な状態が続いている。さらに、英中銀は6月18日に金利を据え置き、景気への配慮から7月の利上げ期待も抑える可能性があり、これがポンドの重しになると述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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