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為替相場まとめ3月30日から4月3日の週

為替 

 30日からの週は、有事のドル買いに巻き戻しが入った。トランプ米大統領がイラン攻撃から早期に撤退することを一方的に表明した。週末のイースター休暇を控えてポジション調整圧力が強まった。しかし、イラン側はトランプ大統領の言動について懐疑的な姿勢。イスラエルの行動もまだ不透明。日本時間2日午前のトランプ演説では、市場が期待したような早期停戦に向けた具体的な発表がなく、逆に、今後2-3週間は激しい攻撃を加えるとした。市場のムードは逆戻りし、原油高・株安・ドル高の反応を示した。当面は中東有事の状況をにらむ相場展開が続くこととなった。金曜日はグッドフライデーで世界中の多くの国が休場。月曜日もイースターマンデーで休場となることもあり、週の終盤は落ち着いた動きとなった。

(30日)
 東京市場では、ドル円が反落。週明け、フーシ派のミサイル攻撃による有事の買いで160.46付近と高値を更新。これに対し三村財務官が「断固たる措置が必要になる」と初の強い表現で円安を牽制すると、159.80円台へ反落した。午後はトランプ大統領のイラン停戦合意への前向きな発言を受け、ドル高が一服。ユーロドルは1.1520付近へ反発し、クロス円はドル円の下落に引きずられ不安定な動きとなった。

 ロンドン市場では、円買いが継続。介入警戒感から円買いが継続し、ドル円は159.50割れまで下落。一方、欧州時間には有事のドル買いが再燃し、ユーロドルは1.14台、ポンドドルは1.32台前半へ下押しされた。これに伴いクロス円の下げが加速し、ユーロ円は183円台前半、ポンド円は211円台前半へ安値を更新。原油先物は103ドル台へ急伸し、中東の緊張が意識された。

 NY市場では、売買が交錯。ドル高の流れは続くも、円の買い戻しでドル円は一時159円台前半へ。パウエル議長の発言で年内利上げ期待が後退したが、地政学リスクがドルの支えとなった。ユーロはエネルギー危機の打撃が限定的との見方から下げ渋る一方、ポンドは景気後退リスクが意識され1.31ドル台へ続落。市場は160円超を一時的な上限と見つつ、基調的なドル高継続の面も根強い。

(31日)
 東京市場は、トランプ発言に反応。 朝方はドル買いが先行し、ドル円は159.97レベルと160円の大台に迫った。しかし「トランプ大統領が軍事作戦を終了させる用意がある」との報道が伝わると、ドル安・円安が進行。ドル円は159.49付近まで下落した。ユーロドルも報道を受けて1.1491まで急反発したが、1.1500には届かず。クロス円は期末のレパトリ買いもあり、ユーロ円が182円台へ下落するなど軟調な展開となった。

 ロンドン市場では、 月末・四半期末のポジション調整に加え、米軍の会見を控えて様子見ムードが強まった。ドル円は159.50から159.70台の狭いレンジで推移。ユーロ圏CPIはエネルギー価格上昇で2.5%に加速したが、予想を下回ったことでユーロの上値は重く、1.14台後半で推移した。原油先物は105ドル付近へ反発。市場はヘッドラインに過敏な状態が続き、方向感を欠く取引に終始した。

 NY市場では、月末・期末に伴うドルロングの解消(巻き戻し)が強まり、ドル円は158円台へ下落。トランプ大統領の「対イラン作戦終結」の意向が報じられ、有事のドル買いが後退した。ファンド勢は介入へのヘッジとしてプットオプション購入を強化。一方、ポンドはロンドンフィキシングにかけて実需の売りが集中し、209円台半ばへ急落した。ユーロは1.15ドル台を回復したが、エネルギー供給不安から上値は限定的だった。

(1日)
 東京市場でドル円は下落。 第2四半期入り。トランプ発言を受けた撤収期待から一時158.45円までドル安・円高が進んだ。その後、UAEの軍事関与検討の報道で159.01円まで買い戻されるなど、イラン情勢を巡る報道に一喜一憂する不安定な動き。原油先物が100ドルを割り込むと、終盤にかけて再びドル安が優勢となった。ユーロドルは1.1590付近へ上昇、ポンドも対ドルで1.3289まで値を伸ばした。

 ロンドン市場は、ドル安・円安。紛争早期終結への期待から原油が96ドル台まで急落。有事のドル買いの巻き戻しと、株高に伴うリスク選好の円売りが交錯した。ユーロドルは1.16台、ポンドドルは1.33台前半へ上昇し、ユーロ円も184円付近まで買われた。ドル円は158円台で振幅。新任の浅田日銀審議委員はスタグフレーション下の政策運営に慎重な姿勢を示したが、市場の関心は今夜予定されているトランプ大統領の国民向け演説に集中した。

 NY市場では、ドルが振幅。ドルの戻り売りが先行し、ユーロドルは1.1625付近、ポンドドルは1.33ドル台を回復。しかし、トランプ大統領の演説内容を見極めたいとの思惑や、エネルギー高への根強い警戒感から終盤はドルが買い戻された。ドル円も159円近くまで反発。英国では景気指数の弱さが確認され、インフレ上昇と成長鈍化の「板挟み」が意識されたが、原油急落を受けた過度な警戒感の和らぎが市場の下支えとなった。

(2日)
 東京市場は、トランプ大統領の対イラン軍事作戦に関する演説を受け、市場のリスク警戒感が一気に強まった。演説では早期終結の示唆もあったが、「2-3週間の激しい攻撃で石器時代に戻す」といった強硬姿勢が強調された。これにより紛争終結期待が剥落し、ドル高・原油高が加速。97ドル台だったNY原油先物は106ドル台へ急騰した。ドル円は朝方の158円台後半から159.48円まで急伸し、午後はドル高圏で推移。ユーロドルは1.1515ドル、ポンドドルは1.3202ドルまで下落した。ドル主導の展開でクロス円は不安定となり、ユーロ円は183.50円前後、ポンド円は210.35円まで下押しされるなど、神経質な展開となった。

 ロンドン市場は、ドルの一段高が継続した。東京午前に報じられたトランプ演説で対イラン強硬姿勢が示されたことを受け、中東紛争の早期終結期待が剥落。有事のドル買いが再燃し、ドル円は159円台後半へ上昇、ユーロドルは1.15台前半、ポンドドルは1.32台割れへと値を下げた。東京時間ほどの急激な値動きではないものの、欧米株先物が大幅安となるなか、リスク回避の動きが鮮明。中東有事のバロメーターであるNY原油先物は108ドル台まで着実に高値を伸ばしている。足元では株売りの勢いがやや鈍っているが、依然として緊迫した状況が続いている。

 NY市場はグッドフライデーを前にドル高進行が落ち着くも、値動きは抑えられた。ドル円は午前中にいったん159.20円台まで調整売りが入ったが、その後ロンドン市場での高値に迫る159.73円まで上昇。有事のドル買いを意識した動きが続いた。ユーロドルはロンドン市場で1.15ドル台を維持したこともあって、いったん1.1560ドル台まで反発したが、1.15ドル台後半の買いは続かず、1.1530ドル台に落としてもみ合った。ユーロ円は184円を挟んでのもみ合い。終盤にかけてドル円の堅調な動きもあって、184.21円まで上値を伸ばしたが、動き自体は落ち着いていた。

(3日)
 東京市場は豪州、NZ、香港、シンガポールが休場ということもあり、取引が閑散。値動きも落ち着いていた。ドル円は159円台での推移に終始。高値は159.71円までと前日の高値を超えず。ユーロドルは、この後の欧州市場が休場ということもあり、ドル円以上に閑散といた動きとなり、1.15台前半で膠着。ユーロ円は朝方に利益確定の売りなどに押され184.00円を付けたが、すぐに少し買い戻しが入り、その後はもみ合い。

 ロンドン・NY市場はイースター(聖金曜日)のため休場。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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