円、G10通貨の中で最もイラン情勢へのリスク高い=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル高の動きは一服しているものの、ドル円は159.35円付近と本日の高値圏での推移が続いている。ホルムズ海峡の再開見えず、イランが協議に消極姿勢との報道や、米国がイランへの地上部隊派遣の可能性に向け準備しているといったニュースも流れており、中東情勢は依然として混とんとしている。
イラン情勢がさらに悪化した場合、G10通貨の中で最もリスクが高いのは円との指摘も出ている。国債利回りによる支えが他通貨ほど強くないためだという。
紛争が激化する局面ではドルが安全資産としての地位を確立する一方、利回り格差が有利に変化した通貨に対してドルを買うことには慎重姿勢も見られる。例えば、英国の2年債利回りは今週約0.39%ポイント上昇し、米国の約0.16%ポイント上昇を上回り、利回り差が拡大している。
各国の国債市場を見ると、今週はほぼすべての先進国で2年債利回りが上昇しているが、日本だけは僅かに低下しているという。これは主に日銀の影響によるもので、イラン情勢にもかかわらず、政策スタンスに大きな変化を示さなかったためとみられる。
一方、他の中銀はインフレ上振れリスクを背景に、利上げの可能性へのシフト変更を示唆、もしくは追加緩和の可能性を後退させており、短期ゾーンの利回りはエネルギー価格の変動により敏感になっている。
日銀がイラン情勢を受けて、利上げの可能性をより明確に示さない限り、円は他通貨に対して出遅れが続く可能性が高いと論じている。
USD/JPY 159.32 EUR/JPY 184.08
GBP/JPY 212.35 AUD/JPY 111.76
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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