エネルギーショックの持続期間が、安全資産への逃避よりもユーロにとって遥かに重要=NY為替
依然として中東情勢の混迷が続く中、為替市場はドル高が再び優勢となっており、ユーロドルは1.15ドル台に下落している。本日1.1670ドル付近に来ている200日線を下放れる展開が見られており、下値警戒感が強まっている。一方、ユーロ円は183円台に一時上昇していたものの、182円台半ばに伸び悩む展開。円安はそれほど強まっておらず、ユーロドルの下げに追随している。
専ら原油とドルの動きにユーロドルは左右されているが、原油と天然ガスの価格急騰が欧州の脆弱さを浮き彫りにし、ユーロを圧迫しているとの指摘も出ている。エネルギー価格が上昇すると域内の貿易収支は悪化し、ユーロはその痛みを反映する傾向があるという。
中東での戦争を受けて原油価格が15%余り上昇し、天然ガス価格は一時2倍に跳ね上がった。今週のユーロドルは約2%下落。エネルギーの輸入依存度が高い欧州では、世界最大の産油国である米国に比べて、エネルギー価格の上昇が成長や購買力により直接的に影響する。2022年のロシアのウクライナ侵略によるエネルギー危機で、ユーロドルがパリティ(1.00ドル)を割り込んだのもこうした背景があった。アナリストは、エネルギーショックの持続期間こそが、広範な安全資産への逃避よりもユーロにとって遥かに重要なテーマで、1.10-1.12ドル程度まで下落するのか、それとも1.15ドル近辺で下支えされるのかを左右するという。
EUR/USD 1.1585 EUR/JPY 182.71 EUR/GBP 0.8692
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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