ドルリスクの回避広がる、レートチェックで雪だるま式に加速=NY為替
先週のNY連銀のレートチェックは市場に驚きを与えたが、米政府がドル安に違和感がない、或いはそれを積極的に支持してさえいる兆しだと市場は受け取りつつある。それが本日のドル安を加速させている。「ドル安はもはや、対ユーロに限定されておらず、広範なドルリスク回避の動きとして捉えられ始めている」との指摘も出ているようだ。
当初は欧州通貨を中心としたドル高の巻き戻しでスイス・フランとユーロが押し上げられていたが、いまや豪ドルやNZドルまで波及し、ドルは全面安となっている。
今回のドル安は、米製造業の競争力にとって通貨が安いほうが有利とのトランプ政権の言い分と合致する。先週のレートチェックは、米財務省の意向を代弁していると解釈されるなら、ドルにはさらなる下値余地が生じる。実際、円だけでなく、韓国ウォン、マレーシア・リンギット、シンガポール・ドルなどの他のアジア通貨も対ドルで大きく上昇。
マクロ的な背景はドル安要因を部分的にしか相殺しない。トランプ政権は非従来型の経路を通じ、利下げ圧力をかけることが可能であることを示してきたが、米国で利下げが迫っていると自信を持って言える新たな材料はあまりない。一方、政策全般が利下げとドル安を志向していると見なされれば、ドルの下落見通しは強まる。
今週はFOMCが予定されているほか、パウエル議長の後任や、政府機関閉鎖を巡るニュースが出てくる可能性もあり、それぞれの材料がドルの水準訂正を促す可能性もあるという。
USD/JPY 154.21 EUR/USD 1.1875 GBP/USD 1.3679
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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