【来週の注目材料】米FOMCは政策金利据え置き見込み、ドットプロットなどに注目
【来週の注目材料】米FOMCは政策金利据え置き見込み、ドットプロットなどに注目
16日からの週は、主要国の金融政策会合が集中しています。17日にオーストラリア、18日に米国、19日に日本、英国、スイス、ユーロ圏の金融政策会合の結果が発表されます。注目は利上げの可能性があるオーストラリア、今後の金融政策への注目度の高い日本、米国、英国となります。
今回は最も注目度の高い米連邦公開市場委員会(FOMC)について見ていきます。明日その他の国の金融政策会合をみていきます。
さて、今回の米FOMCは四半期に一度の参加メンバーによる経済見通し(SEP)が公表される回にあたっています。政策金利であるFF金利翌日物誘導目標は現行の3.50-3.75%での維持が見込まれています。前回の会合では12名中2名が利下げを主張しました。そのうちの一人ウォラー理事は、2月の米雇用統計が1月に続いて堅調な結果を見せた場合、据え置きに転じる可能性を示していましたが、2月の雇用統計はサプライズなほどの弱さを見せています。ただ、雇用の弱さなどを加味しても、当面の利下げは難しいと見られます。イラン紛争を受けた原油高が米国のインフレ懸念につながっており、当面の利下げが難しいと見られています。
注目は声明やパウエル議長の会見での今後の姿勢と、SEPの中で示される年末時点での各メンバーによる政策金利見通しを示したドットプロットとなります。イラン紛争が始まるまで、短期金利市場では年内2回の利下げ見通しが大勢で、3回の見通しもそれなりに高いという状況でした。しかし、イラン紛争の長期化が警戒され、ホルムズ海峡の閉鎖を受けて世界の原油供給状況もかなりの警戒感が広がる中で、原油が大きく上昇していることから、物価高を警戒して年内1回の利下げが本線となっており、年内据え置きの可能性も出てきています。金利先物市場動向からの政策金利見通しを示すCME FedWatchツールでは、年内1回の利下げが最も多いものの、据え置き見通しも37.7%とかなりの割合に上がってきています。
前回12月のFOMCで示されたドットプロットでは、年内1回の利下げ見通しが中央値と、その時点での金利先物市場での織り込みよりも利下げに慎重な姿勢が示されていました。それでも19名中8名は2回以上の利下げを見込むなど、利下げに積極的なメンバーも見られました。今回、この見通しがどこまで上方修正されているのかが注目されます。前回のFOMCで利下げに投票したミラン理事は、超ハト派な姿勢から今回も大幅利下げ見通しを示してくると見られますが、その他のメンバーは利下げにかなり慎重な姿勢が増えると見られます。また、前回3名いた年内利上げに回るという見通しが増えている可能性もありそうです。当面の金利据え置き見通しが広がるとドル買いが見込まれます。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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