豪ドル軟調、中銀副総裁が2月利上げ観測を牽制 1-2年先のインフレ見通しに基づいて判断
豪ドル軟調、中銀副総裁が2月利上げ観測を牽制 1-2年先のインフレ見通しに基づいて判断
為替市場は全体的に小動き、日本11月の実質賃金が予想以上のマイナスとなったことで一時円売りが見られた。現金給与総額が+0.5%と前月から伸びが大きく鈍化したことが影響した。物価高に賃上げが追いつかない状況が続いている。実質賃金マイナスを受け日銀の早期利上げ期待が後退している。
豪ドルは軟調、中銀副総裁発言を受け対主要国通貨で下落している。
ハウザー豪中銀副総裁は必要ならば金融引き締め策に転じる可能性を示唆したものの、市場の行き過ぎた早期利上げ観測を牽制。
豪中銀は単月のCPIに反応するのではなく1年から2年先のインフレ見通しに基づいて政策を決定していると強調。また、単一のデータではなく、需要状況や労働市場、世界情勢など幅広いデータによって金融政策を決定すると述べた。はっきり言ってインフレは高すぎる。ただ、理事会の考えを大きく変えるには極めて大きなサプライズがない限り無理だとして、市場の2月利上げ期待を牽制した。
インフレ高止まりを受け、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では2月利上げ確率が一時40%台にまで上昇したが、副総裁発言を受け確率は27%付近まで低下している。
ただ、豪ドルは再び上昇する可能性。昨年末で電気料金の補助制度が終了したことで第1四半期にインフレが再加速することが予想されている。記録的な熱波が豪州を襲い各地で5年ぶりの最高気温を記録、エアコン需要が急増している。豪中銀の2月利上げはないにしても、遅くとも5月までに利上げ実施するとの見方。
執筆者 : MINKABU PRESS
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