アジア株 上海株小動き、米中首脳会談を前にトランプが核兵器実験指示で不穏な空気漂う
アジア株 上海株小動き、米中首脳会談を前にトランプが核兵器実験指示で不穏な空気漂う
東京時間10:51現在
香港ハンセン指数 26445.29(+99.15 +0.38%)
中国上海総合指数 4015.10(-1.23 -0.03%)
台湾加権指数 28277.75(-16.99 -0.06%)
韓国総合株価指数 4102.40(+21.25 +0.52%)
豪ASX200指数 8908.30(-17.86 -0.20%)
アジア株はまちまち。米利下げが好感されている一方で、このあとの米中首脳会談への警戒感が高まっている。
FRBは予想通り政策金利を引き下げたがパウエルFRB議長はさらなる利下げには慎重な姿勢を示した。市場が3会合連続で利下げを織り込む中、12月利下げは当然の結論と呼ぶには程遠いと牽制した。ただ、12月利下げ期待は残っている。
香港株は上昇して始まっている、ひとまず米利下げを好感。香港も追随して基準金利を25bp引き下げた。
韓国株は史上最高値を更新、数カ月に及ぶ米韓貿易協議がようやく合意に達した。起亜自動車や現代自動車など自動車関連が大幅高となっている。ハイテクや金融、資本財関連も総じて上昇。
トランプ米大統領は韓国が対米投資3500億ドルを約束し、さらに米国産原油と天然ガスを大量購入することで合意したと発表。そのため対韓関税を大幅に引き下げると述べた。自動車関税は25%で維持するものの、韓国政府は近く15%に引き下げられる見通しを明かした。
サムスン電子は上場来高値をつけている。第3四半期決算で純利益が12兆100億ウォンと市場予想の9兆3000億ウォンを上回った。半導体部門の営業利益は7兆ウォンと予想の4.7兆ウォンのほぼ倍に。
豪州株は小幅続落、豪中銀の利下げ期待ほぼ消滅で投資家心理が悪化。きのう発表された豪州の消費者物価指数は第3四半期に伸びが予想以上に加速し、中銀目標範囲上限に到達した。月次ベースでも9月に伸びが加速した。
上海株は小動き、このあとの米中首脳会談への警戒感が高まっている。
首脳会談を前に突然トランプ米大統領が核兵器実験を指示したことで、やや不穏な空気が漂っている。
トランプ米大統領は、他国の核実験計画受け国防総省に核兵器実験を開始するよう指示した、直ちに開始されるとSNSに投稿。ロシアの原子力巡航ミサイルの実験を受け米国は核兵器の試験を実施するようだ、米国の最後の核実験は1992年。
ロシアは先週、少なくとも8700マイル(1万4000キロメートル)の飛行可能な新型原子力巡航ミサイルの試験に成功したと発表。「ブレベスニク」は約15時間飛行しミサイル防衛ネットワークを回避することができる。プーチン大統領はユニークだと称賛した。
執筆者 : MINKABU PRESS
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