ドル安が優勢 ドル円は一時146円台に下落=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル安が優勢となっておりドル円は一時146円台に値を落としている。先ほど発表の米小売売上高が米個人消費の底堅さが継続していることを示したことで、為替市場はドル高の反応も見られていたが、一時的な動きに留まっている。
円高の動きもドル円を圧迫。東京時間に発表になっていた日本の4-6月期GDP速報値が予想外に強い内容だったことから、日銀の利上げ期待を高めているようだ。短期金融市場ではいまのところ年内の利下げの確率を67%まで上昇させている。
本日はアラスカで現地時間の昼(日本時間16日未明)から米ロ首脳会談が控えており、その内容待ちの雰囲気も出ている。何らかの結果が出るのは市場は終わった後とも思われ、本日の相場に関しては影響は限定的とも見られている。
また、ウクライナ紛争の即時停戦への期待は低いと見られおり、トランプ大統領も次の2回目の会談が重要との認識を示していた。トランプ大統領の発言次第のところもあるが、今回は無難な通過となるのかもしれない。
今週のインフレ指標を経て、過度な利下げ期待は後退している。短期金融市場では、完全に織り込んでいた9月の利下げ期待が90%程度の確率まで低下。それでも利下げをほぼ確実視しているとも言えるが、少なくとも一部で出ている0.50%の大幅利下げは無さそうだ。
FRBも判断か悩ましい状況に追い込まれているが、その点については来週のワイオミング州ジャクソンホールで行われるFRBの年次総会待ちといたところかもしれない。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
15日(金)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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