英中銀の票割れ、政策経路の見直しを示唆=NY為替
きょうの為替市場は明日の米消費者物価指数(CPI)を前にドル買いが優勢となっており、ポンドドルも一時1.34ドルちょうど付近まで下落する場面が見られた。本日の21日線がその付近に来ており、水準は維持されている格好。
先週の英中銀の金融政策委員会(MPC)を受けてエコノミストは、最新の決定は今後の政策経路の見直しに繋がる可能性があると指摘している。インフレ上昇と弱い労働市場のトレードオフにより、政策経路を巡る不確実性が高まっているという。委員内の分裂は、今回の4対4対1の票割れにより深まっており、まとまりが従来よりも弱まっているとの印象を与えたと述べている。
なお、同エコノミストは現在、今年の利下げ回数を従来予想の2回から1回に減らし、次回は11月の利下げを予想している。12月に先送りされるリスクもあるという。その後は2026年第2四半期まで四半期ごとに利下げが行われ、今回の利下げサイクルのターミナルレート(最終到達点)は3.25%になると見ているようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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