ドル円、強気派にとっては厳しい現実に直面=NY為替
ドル円はここ数週間、いくらかのボラティリティを生み出し、7月初旬から上昇を見せているが、強気派にとっては厳しい現実に直面している。日足ベースでの値動きは大きいものの、週足でのブレイクアウトや大きなファンダメンタルズの変化がない限り、テクニカル的には現在のレンジが維持される可能性が高いという。
参院選が行われ、与党は過半数を失った。現政権は日銀のハト派政策に大きな影響力を持っていたため、今後の金融政策スタンスにも変化が生じる可能性があるとの指摘も出ている。また、石破首相は米国との貿易協議を理由に辞任しない意向を示しているが、自民党内からの不満が爆発しているようで、状況次第では辞任に追い込まれる可能性も高いとみられているようだ。
日米の合意が成立し、選挙前後から進んでいた円買いの動きに一段と勢いを与えていたが、一部では「トランプ大統領が満足しなければ合意は履行されない可能性がある」との声も出ている。しかし、石破首相はこの合意を必ず成立させると約束している。
USD/JPY 146.92 EUR/JPY 172.81
GBP/JPY 198.50 AUD/JPY 96.92
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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