ドル円は午前中に147円50銭に迫るも、その後調整売りから円高強まる=東京為替概況
ドル円は午前中に147円50銭に迫るも、その後調整売りから円高強まる=東京為替概況
ドル円は昨日の市場でドル高円安が進んだ流れを受けて午前中はしっかりとなった。昨日は東京午前に145円80銭台を付けるも、その後一転してドル高円安となり147円台まで上昇。朝は147円00銭を挟んでの推移で始まると、朝の東京消費者物価指数(7月)が予想を下回る伸びに留まり、日銀の利上げ期待が後退する形となって円売りが強まった。海外市場の高値を超えて上昇を見せ、147円49銭を付けている。もっともその後はドル買い円売りが一服。米中や米EUの関税交渉が大詰めを迎え、市場全体に不透明感が広がる中で、週末越しのポジション維持を嫌ったポジション整理の動きがドル売り円買いを誘った。上昇分のほとんどを打ち消し、147円10銭台で推移していたところに、通信社が日銀の複数関係者筋情報として、年内利上げに向けた環境整うと報じたことで、ドル売り円買いが強まり、146円82銭と朝の安値を割り込んでドル売り円買いが強まった。
午前中の円売りで173円18銭を付けたユーロ円は172円70銭台での推移となっていたところで報道が出て、172円48銭まで下げた。日本国債10年利回りが1.595%前後から1.605まで急騰。約16年9か月ぶり、2008年以来の高水準を付ける場面が見られた。
ポンド円は午前中の円安で199円台を付けていたが、その後の調整に198円台後半に落とし、日銀の年内利上げに向けた観測記事を受けた円買いに198円13銭と昨日東京午前の安値198円14銭を割り込む動きを見せた。
ユーロドルは1.1750を挟んでの推移。午前中はドル高がやや優勢で上値が重くなったが、午後は少し買い戻しが入った。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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