ドル円、一時145円台に上昇 売りオーダーも多数観測=NY為替
その後、ドル円は上値追いが続いており、145円台を付けに行っている。ただ、145円台に入るとオプション勢の防戦売りや、下値を拾っていたロング勢の利益確定売りなどの売りオーダーも多数観測されている。
本日の市場は5月の米雇用統計に安心感が広がっている。米労働市場の鈍化を示す内容ではあったものの、今週発表のADP雇用統計が予想外の弱さを示していたことから、米雇用統計にも警戒感が高まっていた。
ただ、非農業部門雇用者数(NFP)は13.9万人増と予想を上回り、前回の下方修正分と併せると、雇用情勢の軟化を示す内容ではあるが、失業率は4.2%と前回水準を維持し、平均時給は予想を上回る伸びを示すなど、底堅さは堅持している印象。
市場ではFRBの年内利下げ期待をやや後退させており、年内2回の利下げを完全には織り込んでいない。短期的にはドルショートがかなり積み上がっていることから、今月17、18日のFOMCに向けてドルの買い戻しが出易い状況にはある。
USD/JPY 144.94 EUR/JPY 165.06
GBP/JPY 196.06 AUD/JPY 93.99
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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