ドル円が142円台に下落=NY為替
NY時間に入ってドル円は戻り売りが優勢となっており、142円台に下落している。一部報道で、ベッセント財務長官が日米財務相会談で「ドル安・円高が望ましい」と述べ、トランプ大統領の意向に沿って為替水準への強い懸念を表明したと報じられていた。日本側は事実無根と強く否定。
赤沢経済再生担当相が2回目の交渉を行うため30日に訪米することを本日明らかにしていたが、市場ではトランプ政権の円安是正への意向が強いとの見方が根強く、ドル円は上に行きにくい雰囲気はある。ただ、下値では積み上がった円ロングの解消に伴う買いオーダーも観測され、早期に140円を再度試しに行く雰囲気まではない。
先週金曜日の米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告によると、レバレッジ・ファンドは円への投資を拡大し、2020年11月以来最も円ロングを買い越しているほか、投機筋のデータでも2006年以降で最も円高の見通しを強めていた。
USD/JPY 142.80 EUR/JPY 162.58
GBP/JPY 191.38 AUD/JPY 91.76
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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