ECB、「景気抑制的」の文言削除の一方で逆風も強調=NY為替
きょうのユーロドルは戻り売りが優勢となっており、一時1.1340ドル付近まで値を落とす場面が見られた。1.14ドル台に上値抵抗が根強くあるようだが、下押す動きまではない。過熱のサインが点灯しているものの、上昇トレンドは堅持している印象。米国離れが指摘される中で、資金の逃避先として、引き続きユーロが選ばれているようだ。
本日はECB理事会が開催され、予想通りに中銀預金金利を引き下げた。昨年6月に金融緩和局面に入ってから利下げは7回目。ECBはインフレ抑制のプロセスが軌道に乗っているとの認識を示し、声明から「景気抑制的」の文言を削除した。
その一方、欧州が逆風に直面しているとも強調。ラガルド総裁はその後の会見で「異例の不確実性により経済見通しは曇った。経済成長の下振れリスクは高まっている」と述べ、トランプ関税の完全な影響が明確になるには時間がかかるとの認識を示していた。ユーロドルは上下動したものの、大きな動きには至っていない。
EUR/USD 1.1360 EUR/JPY 161.66 EUR/GBP 0.8571
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。