ユーロ、短期的な下落に直面との指摘 ドイツの財政方針変更の影響が一巡=NY為替
きょうのNY為替市場は、この日発表の米経済指標がインフレの可能性を示唆する内容だったことからドル高が優勢となっており、ユーロドルは1.07ドル台に下落。目先は1.0730ドル付近に200日線が来ており、その水準を試しそうな気配も見られている。
アナリストからは、ユーロは短期的な下落に直面するとの指摘が出ている。ドイツの財政方針変更のユーロ高が一巡したことを理由に挙げている。ドイツの財政拡大策が成長を押し上げるには時間がかかり、ユーロは短期的にさらに下落の可能性があるという。26年以降のドイツの成長は上方修正されているが、25年は停滞が続く可能性があるとしている。また、トランプ大統領が4月2日に相互関税を導入する予定であることや、ドイツ債の利回り上昇が他の欧州債にも波及しており、ユーロ圏経済を圧迫するという。
ユーロドルは今後1-3カ月でさらに下落し、1年後には1.12ドルまで下落するとの見方も示している。
EUR/USD 1.0795 EUR/JPY 162.57 EUR/GBP 0.8361
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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