【これからの見通し】円売り優勢、何もない週末を好感 きょうは一連のPMI速報値
【これからの見通し】円売り優勢、何もない週末を好感 きょうは一連のPMI速報値
週明けの東京市場は円売りが優勢。株式市場は上海・香港株価指数に調整圧力がみられるものの、日経平均は横ばい圏で推移。米株先物・時間外取引は先週末から続伸となっている。4月2日の米関税がどうなるのかが焦点となるなかで、的を絞った相互関税となる可能性が示されていた。先週末に特段の悪材料が無かったことが好感されているようだ。ただ、リスク警戒の動きは残っているようで、きょうはNZドルが軟調に推移している。円安の動きとほぼ同等のNZドル安となっている。
この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国などの3月PMI速報値に限定されている。欧州は強めの数字が予想されている。ドイツの財政改革法案の可決が景気回復期待につながるとの見方が広がっているようだ。一方で、米国は弱含む見通しになっている。一連の米経済統計の軟化、トランプ関税の米国内への悪影響などが背景となっているもよう。欧州と米国の景気期待感が協調される結果となれば、ユーロドルには上昇圧力がみられそうだ。
発言イベント関連は、中銀当局者発言予定が多い。欧州序盤にはホルツマン・オーストリア中銀総裁、マクルーフ・アイルランド中銀総裁などの会合参加やメディア取材が予定されている。ロンドン午後、NY午後にはボスティック・アトランタ連銀総裁、ベイリー英中銀総裁、エスクリバ・スペイン中銀総裁、バーFRB理事などの講演や討論会出席が予定されている。特に英国では26日の春季予算案発表が注目されるなかで、ベイリー英中銀総裁講演は「英国経済について」がテーマとなる。ポンド相場が動く可能性に注意したい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。