ポンド、対ユーロで上昇 英中銀のハト派色後退=NY為替
きょうのポンドは対ドルでは上値の重い展開が見られているものの、対ユーロでは上昇。英中銀がこの日の金融政策委員会(MPC)の結果を発表し、大方の予想通りに政策金利を据え置いた。委員9名の投票行動は据え置きが8名、0.25%ポイントの利下げ主張が1名となった。声明では「金融緩和への段階的かつ慎重なアプローチが適切」と慎重姿勢を滲ませている。ベイリー総裁も「金利は緩やかに低下する道筋にある」との見方を示している。
これまで追加利下げを主張して来た委員が据え置きに転じており、ハト派色が後退した印象。市場では今年あと2回利下げを行い、次回は5月か6月との見方がコンセンサスになっているが、本日のMPCを経て、年後半は利下げが一服するリスクが高まっているとも指摘されている。
英中銀は、地政学やトランプ関税、そしてスターマ―政権の経済政策の影響を見極めたいようだ。
GBP/USD 1.2957 GBP/JPY 192.79 EUR/GBP 0.8356
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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