ドル円、158円台に下落 交渉継続への期待=NY為替概況
ドル円、158円台に下落 交渉継続への期待=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル安が優勢となりドル円も158円台に下落した。米国によるホルムズ海峡の封鎖は開始されているものの、米国とイランは交渉を継続との期待が市場に広まっている。米国とイランが今週中にもイスラマバードで協議再開との報道も流れ、トランプ大統領もインタビューで2日以内に再開と述べていた。また、この日発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったこともドル円を下押ししていた。
ストラテジストは「戦争終結に近づくシグナルは原油価格の低下につながり、リスク資産にはプラスとなるが、ドルにはマイナスとなる」と指摘している。
それでもドル円は、160円台にこそ慎重ではあるが、下押しする動きまではまだ出ておらず、上値期待は温存されている状況。イラン情勢が緩和されたとしても、高水準の原油価格はしばらく続くとの見方から、円売り圧力は当面続くとの見方が根強いようだ。
なお、次期FRB議長に指名されているウォーシュ氏の上院での公聴会が来週開催されると伝わった。4月21日との報道も流れていた。本日の予想を下回るPPIの発表もあり、市場では徐々にFRBの年内利下げ期待が復活しつつあるようだ。
ユーロドルは上値追いを続け、一時1.18ドル台を回復。本日で7日続伸となり、200日線を上放れる展開が見られている。足元の値動きでユーロ強気派の正当性が確認されつつあるが、今後は景気循環の改善が必要となるとの指摘も出ていた。一方、ユーロ円は、ドル円の下落にもかかわらず、187円台での上下動。本日は円が中立の値動きをしていたようだ。
中東紛争は理論上ユーロの下押し要因となるはずだが、反応は限定的で中東情勢の影響は徐々に薄れていることが示されている。ここ数週間でユーロドルのポジション調整が進んだことや、中東紛争の中でユーロの「準安全資産」としての性質が相対的に強まっている可能性もあるという。
ただ、原油高止まりは今後のユーロ圏経済にとってリスク。一方、ハンガリーの選挙での野党勝利は、EUの統合強化への期待を高め、中期的なユーロ高の材料。長期的にユーロドルは1.20ドル超との見方は維持されている。
ポンドドルも買いが続き、一時1.35ドル台後半まで上昇。ユーロドルと同様に、本日の上げで7日続伸となっている。200日線と100日線を上放れる展開となっており、リバウンド相場が本格化しそうな気配が出ている。フィボナッチ61.8%戻しの水準が1.36ドル付近にきており、目先の上値メドとして意識される。
英国はエネルギー危機の影響を最も受けるG7経済国となり、それは失業率の上昇を招く可能性が高いとの指摘が出ている。IMFは経済協力開発機構(OECD)に続き、英国の今年の成長率見通しを0.5%ポイント引き下げて0.8%とした。
英国は輸入ガスへの依存度が高く、電力価格設定におけるガスの役割が大きいため、特に影響を受けやすく、インフレが他国よりも悪化すると述べている。一方、約3%という高めのインフレが、英中銀の柔軟性を制限し、政策金利を押し上げるとも付け加えた。「経済は危機に入る前から弱く、家計や企業が経済的ダメージなしに価格上昇を吸収できる余地はほとんどない」とし、失業率はさらに上昇する可能性が高いと指摘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





