アジア株下落、報復合戦激化 トランプ「金融バトルに勝つ」 中国の大規模支援策はまだか
アジア株下落、報復合戦激化 トランプ「金融バトルに勝つ」 中国の大規模支援策はまだか
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 23393.86(-206.45 -0.87%)
中国上海総合指数 3357.02(-14.91 -0.44%)
台湾加権指数 22054.30(-224.06 -1.01%)
韓国総合株価指数 2573.15(-1.67 -0.06%)
豪ASX200指数 7753.90(-32.34 -0.42%)
インドSENSEX30種 74319.25(+289.49 +0.39%)
アジア株はインドを除いて下落、4月2日のトランプ相互関税発動までは不安定な動きが続くか。中国景気支援策期待は残っているものの、香港株・中国株の上昇はいったん小休止。中国全人代は11日に閉幕したが、支援策の詳細はまだ発表されていない。
報復合戦による世界的な貿易戦争激化が懸念されている。トランプは例外なく全ての貿易相手国に対し鉄鋼アルミ関税を発動、その後すぐに欧州連合が260億ユーロ相当の米製品に報復関税を課す計画を発表。それに対しトランプは「EUの報復に応じる、金融バトルに米国は勝つ」とコメントしている。カナダも米国に対する報復措置をを表明している。カナダではあす、対米強硬姿勢を見せているカーニー氏が新たなカナダ首相に就任する予定だ。
香港株と上海株は続落。香港市場では快手科技や美団、SMIC、アリババ、ネットイース、レノボ、テンセントホールディングス、バイドゥなどハイテク関連が総じて下落している。アパレルや食品、自動車なども下落している。上海市場ではハイテクとコミュニケーションサービスの下げが目立つ。
豪州株は反発して始まったがすぐにマイナス圏に転落。トランプによる米中対立、鉄鋼アルミ関税で豪景気先行き不安が広がっている。モルガンスタンレーはトランプの貿易リスクにより豪州市場のパフォーマンスが低迷する可能性が高いとして、豪州株の投資判断を「アンダーウエイト」に引き下げた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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