ポンドドル、1.29ドル台半ばまで上昇 英国債のイールドカーブがブルスティープ化=NY為替
本日もポンドドルは買い戻しが続いており、1.29ドル台半ばに上昇している。ポンドは脆弱なリスク心理が改善の兆しを見せる一方、ここに来て米経済の不安感が台頭しており、ドル安が優勢となる中、ポンドドルは1月中旬からのリバウンド相場を継続している。
英国債のイールドカーブがスティープ化しており、2-10年債の利回り格差は2022年以来の水準に広がっている。この日は英小売協会の2月の小売売上高が公表されていたが、予想を下回る内容で、英景気の低迷が長引く可能性も指摘されている。そのような中、英中銀の追加利下げ期待は根強く、2年債など短期ゾーン利回りが圧迫されていることで、イールドカーブがブルスティープ化している状況。
この日の英小売売上高は、英消費者が景気の先行き不透明感から支出に慎重な姿勢を崩していないことを示唆しており、食品を除く大半のカテゴリーで販売額が減少。弱い小売売上高は、リーブス英財務相が3月26日に発表する経済声明に影響を与える可能性も指摘されている。
GBP/USD 1.2942 GBP/JPY 190.61 EUR/GBP 0.8445
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。