ユーロドル一時1.082つける GSは独GDP予想引き上げ、7月ECB利下げもはや予想せず
ユーロドル一時1.082つける GSは独GDP予想引き上げ、7月ECB利下げもはや予想せず
ユーロドルは一時1.0820をつけあと軟化、往って来いに。きょうのECB会合を前にいったん調整か。ドイツ政府が大胆な財政改革案を提示したことで、ドイツ含む欧州の経済成長期待が高まっており東京市場はユーロ主導の動き。ユーロは対ドル、ポンド、スイスできのうの高値を上回った。ユーロ円は一時161.28円付近まで上昇、1月31日以来の高値をつけた。
トランプはきのう、メキシコとカナダ製の自動車への関税導入を30日延期したほか、メキシコカナダ関税から農産物を除外することを検討していると述べたが、市場はトランプに疲れ切っているようで関税報道に対する反応は薄い。カナダ外相はトランプの心理戦にさらされるつもりはないとコメント、カナダ国民に米国で休暇取らないよう呼びかけている。
米ゴールドマンサックスはドイツの大胆な財政改革案によりドイツ経済が回復し、それがユーロ圏の他の地域にも波及すると予想。欧州経済成長押し上げで、7月のECB利下げをもはや予想していないと述べた。ドイツの2025年GDP予想を従来の0.0%から0.2%に引き上げ、26年を1.0%から1.5%に引き上げた。波及効果によりユーロ圏のGDP予想も25年を0.8%に、26年を1.3%にそれぞれ引き上げた。
ユーロ圏の経済成長と米国の景気減速懸念でユーロ買い・ドル売りは続くとの見方が広がっており、一部で夏頃にユーロドルは1.15まで上昇するとの予想も。

執筆者 : MINKABU PRESS
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