ドル円の動意強まる、トランプ新大統領が始動=東京為替前場概況
東京午前、ドル円の値動きは荒い。トランプ新米大統領の就任式を無難に通過し、今週末の日銀金融政策決定会合における追加利上げ観測が強まったことで、一時154.91円付近まで下落。その後、トランプ大統領がカナダやメキシコに2月1日から関税を課す計画であると発言すると日銀の追加利上げ観測がしぼみ、ドル円は156.23円付近まで急伸。ただ、中国やイランについての言及を今のところ避けていることで再び円買いが強まると、155円前半へ押し戻されてる。
また、トランプ新米大統領はバイデン前政権が設定していたイスラエルに対する兵器の供給制限を撤廃したほか、停戦が合意に至ったパレスチナ自治区ガザについて「停戦が続くのか確信はない。あれは我々の戦争ではない。彼らの戦争だ。ガザは興味深い。素晴らしい場所だ」と述べた。トランプ氏の就任前の介入もあってガザは停戦に至ったと伝わっているが、パレスチナ自治区ガザの和平合意に関心は乏しいようだ。
クロス円は軟調。ユーロ円は161.02円付近、ポンド円は190.55円付近、豪ドル円は96.85円付近まで下落。リスク回避的な雰囲気がやや強まっている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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