ドル円、一時158円台後半まで急上昇 米雇用統計が米労働市場の力強さを示す=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はドル買いが強まっており、ドル円は一時158円台後半まで急上昇した。先ほど発表の米雇用統計が米労働市場の力強さを示した。非農業部門雇用者数(NFP)が25.6万人増と予想を大きく上回ったほか、失業率は4.1%に低下している。
これを受けてFRBの今年の利下げ期待はさらに後退しており、短期金融市場では秋まで利下げはないとの可能性が浮上。休み前の8日は7月だった。動向が注目されている米国債利回りも急上昇し、10年債は4.78%まで上昇している。
来週以降、160円を超えて来るようであれば、市場は財務省による介入リスクを高めそうだ。バイデン政権は日本の為替介入を事実上黙認していたが、トランプ政権は未知数。ドル買い・円売り介入になるので、米国のインフレ抑制に繋がるとの見方もあるが、トランプ氏の支持層が多い製造業にとっては業績の圧迫要因ではある。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
10日(金)
現行付近にはなし
13日(月)
158.00 (9.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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