【本日の見通し】米消費者物価指数にらむ展開
【本日の見通し】米消費者物価指数にらむ展開
本日22時半に11月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の最後の大きな材料だけにかなりの注目を集めている。先週発表された米雇用統計は比較的堅調な数字も、FOMCでの利下げ期待は継続。ただ、今回のCPIが予想より上振れた場合、先週の雇用統計と合わせて利下げ期待が後退する可能性が十分にあるだけに注意が必要。
CPIは総合前年比が前回から小幅伸びが強まる見込み。ガソリン小売価格が10月より低下しているが、比較対象となる昨年11月のガソリン小売価格低下がかなり大きかったため、前年比で見ると、前回に比べて減少幅が大きく縮小する見込みとなっており、全体を押し上げる可能性が高い。
総合での伸びに加えて、ここにきて伸び鈍化が停滞している住居費などを中心に反発が見られるようだと、コアも含めて上振れしてくる可能性がある。この場合利下げ期待後退の思惑からドル買いが強まる可能性がある。
CPIまでは比較的落ち着いた動きか。週明けからのドル高円安の流れが意識され、下値しっかり感が継続だが、152円台を買い上げる勢いがあるかどうか。
ユーロドルはドル高の中1.0499を付けた。その後少し戻している。1.04台での売りにはこの後も慎重。戻りでは売りが出そう。
ユーロ円はドル円を支えにしっかり。ただ160円台での買いには少し慎重。ドル円同様に下がると買いが出る流れ。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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