ポンドドル、21日線の下での推移が続く 新しい労働市場調査への切り替えが再び延期される可能性=NY為替
きょうのポンドドルはロンドン時間に一時1.26ドル台後半まで買い戻されていたものの、NY時間に入って再び下向きの展開に戻している。21日線の下での推移が続いており、10月からの下げトレンドに変化はない。
英国家統計局(ONS)は、新しい労働市場調査への切り替えが再び延期される可能性があると警告した。英中銀では雇用データの正確性に対する懸念が深まる可能性が高い。ONSは2025年半ばに新しい労働力調査に移行する予定だったが、現在の品質上の懸念を考慮すると、それはありそうもないとし、2027年までかかる可能性があると述べた。移行スケジュールに関して春に最新情報を提供する予定だという。
また、主要調査の記入を世帯に義務付けることについて政府と協議中であることも明らかにしている。回答率の向上と偏りの低減を目的として、より短い調査のテストと調査員の増員を行っていることも付け加えた。
ONSは回答率の急落により、失業率、雇用、経済活動の推定値の正確性に対する懸念が高まったことを受け、昨年に調査を一時的に中断した。これにより、英中銀が労働市場のひっ迫度を評価することが難しくなり、金利見通しが不透明になっている。ここ数週間、英中銀からの批判が強まっている。
GBP/USD 1.2666 GBP/JPY 189.30 EUR/GBP 0.8300
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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