日銀利上げ期待の後退などが円売り誘う=東京為替概況
日銀利上げ期待の後退などが円売り誘う=東京為替概況
昨日海外市場では韓国尹大統領が非常戒厳を宣布したことを受けた円買いが進み148円台を付けた。議会の反対で6時間半後に停止となり、反発した後を受けて東京朝を迎えた。
昨日の一時的な下げもあって、ややしっかりで始まるも、朝方は少し不安定で149円52銭を付けたがその後反発。韓国の政情不安は大きな影響にはならず。
午前の豪GDPの弱さから豪ドル売りドル買いが強まったことなどもドルを支えた。
午後に入ると円売りが優勢となった。日銀の12月利上げ期待が後退との観測記事がきっかけになったとみられ、短期金利市場での利上げの織り込みは朝の55%前後から一時30%程度まで低下した。
150円17銭まで上昇した後は少し下げてもみ合い。
ユーロ円でも円売りが進み157円87銭を付けている。
豪ドルは第3四半期GDPが前期比、前年比共に予想を下回った。前年比は+0.8%とコロナ過の2020年終盤以来の低い伸びとなった。これを受けて来年半ば以降という利下げ期待が前倒しされている。今月は据え置きが濃厚も、ハト派姿勢を示すことで2月か4月には利下げとの期待が広がり、豪ドル売りが強まった。
対ドルで0.6480台から0.6408までの下げとなった。その後は少し反発し0.6440台を付けた。豪ドル円も97円10銭台から95円90銭台を一時付けた。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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