ドル安優勢、閑散とした中、週末前の調整売り広がる=NY為替概況
ドル安優勢、閑散とした中、週末前の調整売り広がる=NY為替概況
きょうのNY為替市場、昨日の米感謝祭から連休を取っている参加者が多く、比較的閑散とした中でドル売りが強まった。ロンドン市場で150円00銭前後での推移となっていたドル円は、NY市場昼頃にかけて150円50銭前後まで上昇。ただ、そこからの買いには慎重で、その後149円47銭までと、東京午後からロンドン朝にかけての安値を割り込む動きを見せた。
米債利回りが低下傾向。ベンチマークとなる10年債利回りが東京市場での4.24%前後から4.169%まで下げたことなどがドル売りを誘った。
来月の日銀金融政策決定会合での利上げ実施期待、同じく来月の米連邦公開市場委員会での利下げ期待などもドル売り円買いにつながった。共に見方が分かれているが、日本の利上げ、米国の利下げがともに過半数を超える期待となっている。
ユーロドルは1.0440台から1.0480台まで上昇。ポンドドルが1.2670台から1.2740台を付けるなど、ドルはほぼ全面安となった。株式、商品市場が短縮取引になるなど、市場全体に様子見ムードが広がる中、売り買い注文がほとんど入っておらず、動きが大きくなりやすかった面もあると見られる。
ドル主導でやや不安定もユーロ円は158円04銭を付けるなど、上値の重い展開。ドル円の重さへの警戒感があった。
MINKABUPERSS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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