ECB、経済情勢悪化に伴い連続大幅利下げとの見方も=NY為替
きょうのユーロ円は衆院選を受けた円安で上値追いを加速させており、一時166円台まで上昇する場面も見られた。きょうの上げで200日線を上放れる展開が見られており、明日以降の動きが注目される。
一方、ユーロ自体も買い戻しが入っており、ユーロ円の上げを支援している。しかし、ECBの利下げに対する見方から上値は依然重い。一部のエコノミストからは、ECBは経済情勢悪化に伴い大幅利下げを連続で実施するとの見方が出ている。ユーロ圏の経済成長とインフレの見通しが悪化していることから、ECBは12月と1月に連続して0.50%ポイントの利下げを実施する可能性があるという。
ECB理事のムードはすでに暗くなっており、かなり迅速に動きたいはずだと述べている。第4四半期のユーロ圏のGDPは、ECBが9月に発表したスタッフ見通し(前期比0.2%増)を下回ることが予想されるという。来年は成長が大幅に加速するという一般的な想定とは対照的に、弱い成長が続く可能性も指摘している。一方、インフレは2025年、2026年ともに平均1.5%前後まで低下し、目標の2%を下回ると見ているようだ。
EUR/JPY 165.76 USD/JPY 153.25 EUR/USD 1.0817
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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