【これからの見通し】きょうは一連のPMI速報値など経済指標に注目
【これからの見通し】きょうは一連のPMI速報値など経済指標に注目
今週はドル高や円安が進行している。ただ、きょうはその動きに調整が入っており、次の手掛かりが欲しいところだ。
週前半は主要経済指標の発表に乏しく、思惑主導の相場展開となっていた。しかし、本日は比較的多くの経済指標発表が予定されており、ファンダメンタルズ面からの材料が期待される。
この後の海外市場では、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国などの製造業及び非製造業(サービス業)PMI速報値(10月)が発表される。米国ではさらに新規失業保険申請件数(10/13 - 10/19)、新築住宅販売件数(9月)などの発表が予定されている。ECB、英中銀、米FOMCなどの利下げペースに景況関連指標や労働関連指標が影響を与えることが予想される。
現状では米国について利下げペースが鈍るとの見方が出ており、ドル高の一因になっている。それに対して、ECBは景気後退などへの警戒感から利下げペースが加速する可能性も指摘されている。英国はその中間的な状況だが、景気動向に加えて10月30日の予算案発表がインフレに与える影響なども警戒されているようだ。
発言イベント関連では、ハマック・クリーブランド連銀総裁、マン英中銀委員、カザークス・ラトビア中銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、ベイリー英中銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。
ドル円は加藤財務相や青木官房副長官などの円安けん制発言や、米債利回りの上昇一服などを受けて、東京市場では152円台後半から前半へと押し戻されている。ドル指数も前日に対する調整の動きがみられている。ただ、いずれも200日線よりも依然としてドル高水準で推移しており、これまでの流れに目立った変化はみられていない状況だ。ドル円の200日線は151.40レベルとなっており、現状の水準からは約1円下に位置している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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