FRB、データが明確になるまで通常利下げに留めるか据え置く可能性が高い=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが一服する中、ドル円は戻り売りに押されており、149円台半ばまで下げ幅を伸ばしている。前日に150円台を回復したものの、戻り待ちの売りオーダーも多く観測される中、150円台を維持できていない。
前日発表の9月の米小売売上高は底堅い米個人消費を示していた。今月発表になっている米雇用統計などハードデータは米経済の強さを示す内容が多く見受けられる。そのような中で、市場はFRBの利下げ期待を後退させている。利下げサイクルは続くと見ているものの、ペースは以前想定していたほど速くはないとの見方がコンセンサスとなっている模様。
米大手銀の短期金利のトレーディング担当者は、FRBはデータが明確になるまでの向こう数会合は政策金利を0.25%ポイントの通常利下げに留めるか、もしくは据え置くかの可能性が高いと指摘している。ここ数カ月のデータの変動性が大きいことを踏まえると、FRBと市場は利下げサイクルへの慎重姿勢がもう少し強まると予想しているだろうとも述べた。
USD/JPY 149.60 EUR/USD 1.0855 GBP/USD 1.3031
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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