アジア株 連休明け上海株は一時上昇も買い続かず、景気減速懸念が重石 きょうは香港が休場
アジア株 連休明け上海株は一時上昇も買い続かず、景気減速懸念が重石 きょうは香港が休場
東京時間11:07現在
香港ハンセン指数 17660.02(休場)
中国上海総合指数 2703.92(-0.17 -0.01%)
台湾加権指数 21825.05(-25.03 -0.11%)
韓国総合株価指数 2575.41(休場)
豪ASX200指数 8139.40(-1.51 -0.02%)
アジア株は小動き、重要イベント米FOMCを前に警戒感が高まっている。米小売売上高は予想外の増加となったものの、大幅利下げ期待は依然として続いている。一方で中国の景気減速懸念は高まっている。
週末に発表された中国8月の経済統計は総じて弱い内容だった。小売売上高、鉱工業生産は予想以上に伸びが減速し、新築住宅価格と中古住宅価格の下落幅は前月から拡大。失業率は悪化した。長引く不動産不況に個人消費低迷、若者の高い失業率などを受け、中国がデフレスパイラルに陥るとの懸念が高まっている。
中国政府は今年も大規模な支援策は必要ないとしてるが、このままでは政府の5%成長目標を達成できない可能性がある。今週予定されている事実上の政策金利である中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)は、一部で引き下げが予想されているが、引き下げたところで効果はなく中国株の上昇は見込めない。
中秋節4連休明け上海株は上昇して始まったが買いは続かず、上げを帳消しにしている。連休中の消費支出は期待外れに終わったようで、アパレルや贅沢品、レストラン、ホテル、レジャー、リゾート関連が総じて下落している、アルコール類も下落。一方、エネルギー関連や公益、コミュニケーションサービスの一角は上昇している。
きょうは香港が中秋節翌日のため休場、きのうは米大幅利下げ期待で約2週間ぶり高値をつけた。韓国市場は中秋節で今日まで休場、あす取引を再開する。
執筆者 : MINKABU PRESS
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