円買い優勢、ドル円は午後に再び143円台前半まで下落=東京為替概況
円買い優勢、ドル円は午後に再び143円台前半まで下落=東京為替概況
東京終盤のドル円は売りが優勢。ドル円は、朝方に7月の日本毎月勤労統計で実質賃金が予想外の増加となったことなどから円高に振れ、143.19付近まで急落。8月26日の直近安値を下回り、8月5日以来1カ月ぶりの安値を更新した。しかし、その後は5・10日(ゴトー日)絡みとみられる国内輸入企業からの買いで、朝方の下げを帳消しにすると、午後には再び143.20台まで一時下落した。日経平均の下落を背景としたリスク回避の円買いがドル円の重石となった。
高田日銀審議委員はきょう石川県金融経済懇談会で「当面は株式、為替動向を注視し見極める必要がある」などと発言したが、市場の反応は限定的。日本時間今夜には8月のADP雇用統計や8月の米ISM非製造業景況指数の発表が予定されており、注目が集まっている。
クロス円も午後に再び売りが強まり、ユーロ円は159円台前半から158円台後半まで、ポンド円は189円ちょうど付近から188円半ばまで一時下落した。
ユーロドルは小動き。朝からの値動きは1.1075から1.1086の11ポイントにとどまった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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