【海外市場の注目ポイント】米リッチモンド地区連銀総裁の発言
日本時間9日午前4時にバーキン米リッチモンド地区連銀総裁が講演する。前週に発表された7月の米雇用統計で失業率が前月から予想外の上昇、非農業部門雇用者数の伸びが前月から予想以上に鈍化、平均時給の前年比の伸びが前月から予想以上に鈍化した。米労働市場の予想以上の減速が示されたことを受け、市場では米連邦準備理事会(FRB)が9月に0.50%の大幅利下げに踏み切るとの観測が広がっている。しかし、バーキン総裁は7月の米雇用統計の発表後に、「大幅な利下げは、通常、経済が急速に悪化しているように感じる場合と関連している。そして、非農業部門雇用者数の11万4000人の伸びは、これまでほど良くはないが、長期的に見れば妥当な数字だ」と述べていた。バーキン総裁があらためて7月の米雇用統計の結果を悲観的に捉えず、大幅利下げについて慎重な姿勢を示すようであれば、米FRBの大幅利下げ観測の後退から米株式市場が下落し、リスク回避の動きで円が買われる可能性がある。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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