円安の動き、欧州株や米株先物が堅調 ドル円１５４円台後半＝ロンドン為替概況

円安の動き、欧州株や米株先物が堅調　ドル円１５４円台後半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円安の動き。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移していることに反応。米ＰＣＥデフレータ発表や週末を控えて、株安の流れは一服している。パリでのオリンピック開会式を目前に、フランス高速鉄道に対する破壊行為があったが、バッハ会長は開会式に影響はないと述べている。全般に落ち着いた相場展開となるなかで、ドル円は153円台後半での揉み合いを抜け出すと、高値を154.64近辺に伸ばした。クロス円も底堅く推移。ユーロ円は166円台後半から167円台後半へ、ポンド円は197円台前半から199円付近まで買われている。対ドルでの値動きはまちまち。ユーロドルは1.08台半ばを軸に振幅する一方、ポンドドルは1.28台半ばから後半へと小高い。ユーロ対ポンドでは、ポンド買いが先行も、次第に落ち着いた。この時間帯は手掛かりとなる経済指標発表はほとんどなかった。ＥＣＢ消費者インフレ期待は、１年２．８％、３年２．３％とともに前回と同水準にとどまった。

　ドル円は154円台後半での取引。東京朝方の153.40近辺を安値に、東京午前には154円台乗せまでの動きがみられた。午後からロンドン朝方には153円台半ばへ押し戻されたが、ロンドン勢の本格参加とともに買われ、高値を154.64近辺まで伸ばした。欧州株や米株先物が堅調に推移、米債利回りが上昇する動きが円安・ドル高の動きにつながっていた。ただ、足元では、米債利回りは上昇一服。

　ユーロドルは1.08台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.0861近辺、ロンドン序盤に1.0842近辺までのレンジ取引となっている。足元では下げ一服。ユーロ円は167円台後半での取引。東京朝方の166.45近辺を安値にロンドン時間には167.87近辺まで買われている。欧州株が堅調に推移しており、リスク警戒の動きは一服。対ポンドではユーロ売りが先行したが、足元では戻す動き。

　ポンドドルは1.28台後半での取引。東京朝方の1.2851近辺を安値にロンドン朝方には1.3873近辺まで買われた。ポンド円は東京朝方の197.21近辺を安値に東京市場では揉み合い。ロンドン勢の参加とともに買われ、ロンドン時間には高値を199.01近辺まで伸ばした。ユーロポンドは0.8428から0.8444でのレンジ取引。ポンド買いが先行も、足元では戻している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明